NHKの「ニュースで英会話」という番組を観ていたら、
「オバマ大統領 学校の昼食を改善」という回(2010年12月23日)で、以下のようなシーンがあった。以下は
NHKのサイトの抜粋です。ミッシェル・オバマ米大統領夫人が、学校の昼食(給食?)改善改正法成立を記念してワシントンDCの小学校で行ったスピーチと、その途中でバラク・オバマ大統領が入れた茶々の反訳です。
(Michelle Obama / U.S. first lady)
"My husband worked very hard to make sure that this bill was a priority in this session and I am grateful to you (Obama)."
「私の夫は、この会期中、この法案が優先事項となるよう一生懸命取り組んでくれました。私はあなた(=オバマ大統領)に感謝しています」
(Barack Obama / U.S. President)
"Because I would've been sleeping on the couch!"
「なぜなら、(一生懸命やらないと)ソファで寝るはめになるからね」。
ああ、仮定法ってこういう意味になるのね、という文章で、勉強になります。(どうでもいいが、最後の訳は、仮定法過去完了なんだから「なぜなら、(一生懸命やっていなかったら)ソファで寝てたところだったんだからね」とかの方がよくないかな?)
番組中では大統領のジョークが面白いという話になってました。アメリカ一偉い人が奥さんには頭が上がらない、というシチュエーションが面白い、ということだそうです。
それはそうなんですが、このジョークにはいささか問題がある。
1つは、こういう「カアチャンには頭が上がらなくてさ」的、「うちの大蔵大臣が」的な中年サラリーマンのオヤジギャグが、実は男絶対優位の立場から、それにさざなみを立てる(根本的に転倒するのではなく)ところに起こる笑いなのではないか、というフェミニズム的立場から見た場合の問題。それとも、アメリカだと実際女性の立場が強くてこういう視点は不要なのだろうか。
もう1つは、これが本論ですが、このジョーク、小学校でやるのは多少際どいんじゃないか、という点です。言うまでもなく、大統領は「罰として、寝心地の悪いカウチでの睡眠を強いられる」という文脈で言ってますが、「罰として性的おあずけを食らう」という意味にも取れるからです。
実際、映像で見る限り、あまりウけていない(そして、直後に何となく「えっ」という空気が流れ(たような、気がする)、大統領も「あれ、やばかったかな」という感じで一瞬キョドる(ように見える))。
ダウンタウンの松ちゃんなら絶対言うはず。「若干、シモ入ってますけども」(そして浜ちゃん、松ちゃんの頭をはたいて、「やめろや(怒)」(歯を食いしばり気味に))