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2011年1月24日月曜日

白いアメリカの望むクラブ

 『ソーシャル・ネットワーク』を観た。感情が揺さぶられる傑作。映画冒頭のハーバードの夜の景色は、デジタル撮影なのか、ベッタリライトアップされておらず、とても美しい、絵画のようなシーンでした。デビッド・フィンチャーは、『ベンジャミン・バトン』もデジタル撮影してたはずだが、同作冒頭にあった夜のシーンはもっと普通だった。(ちなみに『ベンジャミン・バトン』中盤、父親を海辺に連れ出すシークエンスの、車を降りた瞬間のカット、あれこそデジタル撮影でのみ可能なライティングというべきだろう。)これが技術の進歩というものだろうか。
 余談だが、この映画で描かれているハーバードの階級社会には驚かされた。
 アメリカって、こういう国なんだなあ。やっぱり、アメリカを映画とハリウッドだけ通して見るのは、危険だ。金髪碧眼大柄の、もろアングロ・サクソンの上流社会出身者ウィンクルボス兄弟を演じるアーミー・ハーマーは、今の映画界では大物になれるはずもなく、パンフレットで紹介すらされていない。しかしアメリカ社会を動かしているのは、おそらくこういう人たちなんだろう。




と思ったら、その後「ローン・レンジャー」の主役にもなったアーミー・ハマーであった。

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