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2011年2月5日土曜日

ふざけて ばかりじゃ 馬鹿馬鹿しいだけ

 「映画秘宝」を読んだのは、前の日に町山智浩&柳下毅一郎の「ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判3」を読んだからなんだけど、このシリーズ、対談(漫才?)形式で読みやすいものの、何ていうか、読み終わった後、いつも空しくなる。時間の無駄というか。
 ああ、映画って、そんな見方もできるんだ、というような感動が全くない。
 FBBの2人が、映画の知識だけは豊富で(まあそれはいいことですが)、そのくせ独自の映画観みたいなものが全くないので、あら捜し、元ネタ探し、マニア向けジョークばかりとなる。これぞ悪い意味での「おたく」の典型。
 このシリーズを読むといつも思い出すのが、雑誌「Number」から出てた、サッカー名勝負のビデオ。86年W杯のフランスvsブラジル、同年W杯アルゼンチンvsイングランド、82年W杯のブラジルvsイタリア、などの名試合が、選手経験のないサッカー記者みたいののしょうもない解説により、汚される汚される。なまじ知識だけはあるが試合感覚みたいなものがないため、どうしても個々の選手の小ネタとか、内輪ウケ的なジョークに話が流れ、試合の流れのようなものは全くコメントできない。聞いててウザかった。にもかかわらず、NHKが生で放送してた際の解説者を批判してたりして・・・100万年早いんだよ。ほんと人って、我が身を振り返るのは難しいんだナ・・・。製作者もキモさが十分分かっていたのか、解説抜きでも再生できるようになってました。それに気づいた時、とってもうれしかったぞ!

 話が横にそれたが、ファビュラス・バーカー・・・の本も全く同じ。
 「昔の映画は1本見ると確実に成長したような気にさせてくれたもんだよ。」(317頁)とか言ってるけど、この本を作った者たちこそ、この本が読者をそういう気にさせてくれるか、よく考えるべきだろう。

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