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2010年12月30日木曜日

M.I.W./自画像

 久し振りに蓮實重彥の本を読んだものだから、いまシャンテシネでやってるゴダールの映画など観に行ってしまった(『ゴダール・ソシアリスム』)。
 青山監督は激賞してます(パンフレット)が、やっぱり分かりませんなー、私のような素人には。キネマ旬報2010年12月下旬号でリドリー・スコット監督が「(劇場公開用映画を)3時間の長さにすると、劇場に来る観客に苦痛を与える。だいたいの場合、2時間半を過ぎると確実に劇場の雰囲気が変わりだすね。」と述べていますが、それはリドリーの映画の場合であって、月曜最後の回のシネシャンテでは、1時間で多くの頭が揺れだしました。私は思いましたよ、「リドリーが言ってたのはこれか」と。
 
 あ、今気づいたのですが、青山監督のコメントには「ここには、いつにもまして何の変哲もない、ごく普通の映像と音響があるだけなのだ。」とありますが、これは相当ひねりの利いた一文ですね。どこに基準を置くかはともかく、ゴダールの映画の映像・音響は、通常の意味で「ごく普通」とは到底言えない(特に音響)ですからね。

 ゴダールと言えば、エリック・ロメール監督の死を伝える蓮實氏の文章(『随想』)で、ネットを閲覧していた奥さんから、(奥さんが見つけたショッキングなニュース=後にロメールの死についてであることが分かる、について)心して聞けと言われた蓮實氏が、

「われわれ二人にとってかけがえのない人物の訃報に違いなかろうと身構えながら、まさかと思いつつも覚悟を決め、今年で八十歳を迎えるある映画作家のファーストネイムを口にしてみる。名高い使徒の名前を二つ律儀に組み合わせた洗礼名であり、・・・」

と述べるその映画作家はゴダールに違いない、と思いつつ、Jeanはヨハネだろうが、Lucなんて使徒がいたのだろうか?やっぱり違うかな、と思いつつ、読み流していたが・・・。

後で、もしゴダールのことを言っているのであれば、Lucは(それらしい感じでいうと、)ルカかな、
と思い、wikiでルカのページを開いてフランス語のページに飛んで見たところ、やはりルカのフランス語の綴りはLucでした。

英語ではLuke(ルーク)ですが、ドーバー海峡を越える前はLuc(リュック)だったのね。

そう言えば、聖路加国際病院の読みはセイルカ・・・なんですよね。


今日のタイトルは、MATTAKU IMI WAKANNAI そんな私、という意味です。

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