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2010年12月27日月曜日

世にもはしたない話 おまけ(風車小屋へ!)

 内田樹のブログでは、蓮實重彥の批判を受けた直後の2009年の10月には村上春樹ノーベル文学賞受賞(注 実際には受賞してないからね)に対するコメントの予定稿をブログで公表しなかったようであるが、2010年にはまた予定稿の公表を復活させていた。懲りないねー。

 ただし、2010年のブログではもう蓮實批判の部分はなくなった、どころか、「日本の批評家は村上春樹を無視している/評価していない」云々という記載もなくなっている。具体的には、このような書き方になった。

「村上春樹の世界性を担保しているのは、彼が『グローバル化した社会に共通する先端的な風俗や感性』のようなものを達者な筆致で描いているからではない。」

 2008年の内田ブログでは、蓮實重彥氏が、村上春樹はグローバル化した社会に共通する先端的な風俗や感性のようなものを達者な筆致で描いているに過ぎない、と批判している(がそれには賛成できない)と書いてあった。ところが以前述べたとおり、蓮實氏に、自分はそんなことは言っていない、と反論されてしまったため、今回は批判の対象がぼかしてある。他の批評家の名前にすげ替えていないところを見ると、まあ要するに誰もそんなこと言っていなかったんでしょう。でも、誰も言ってないのに批判するって、ドンキホーテの風車小屋への進軍みたいですね。頑張るなあ。

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