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2010年8月22日日曜日

闘う市長

 アメリカニューヨークのグラウンド・ゼロの近くにモスクを建てることを認めるべきかで、アメリカが揺れている。
 最初にこのニュースに接した時は、「信教の自由があるからね。建てるなとか無茶言わないでね。」でスパッと終わりとなる話かと思ったが、なんと国民の7割が反対して、未だに論争の火の手は収まっていないようだ。
 まともな知識人は反対すべきでないという論調で固まっているようだが、例によって大衆迎合的な一部の政治家、保守系メディア等が、恐ろしいことに堂々と反対論を主張しているらしい。
 売り言葉に買い言葉で、賛成派からは「建てようとしているのはイスラム穏健派だから、建ててもいいのでは」という言説も飛び出しているようだ。これだと、穏健派でなければ規制してもいいように聞こえ、問題だろう。9.11テロを起こしたのはほんの一部の人で、全イスラム教徒の数からすれば、無に等しい数字ではないか。
 NY市のブルームバーグ市長は、「自由にものを言ったり、好きな場所で自分の信じる神に祈ったりする権利は、憲法上認められている、と、確か7年生か8年生で習った。」と至極真っ当な論理でを展開し、更に「今回の件に即して言えば、モスク建設を計画している団体は、わが市に多様性をもたらすものであり、歓迎している。」と毅然とした態度を見せた。かっこいい。日本の市長で、一人でもこんな立派な方がいらっしゃるでしょうか?
 ちなみにこの市長は、あのブルームバーグ端末の、フィナンシャルニュースの、ブルームバーグ社(お世話になっております)の創始者その人なんですね。彼はユダヤ系移民の子ですが、上記言動からすれば、そういう出自だけで人を推し量ることがいかに問題かということもよくわかります。広瀬某の「ユダヤが世界を」どうのこうのなどという本を読んで感心しているようなアホ人間は、よく反省しなさい。(エラそーでごめんなさい。)

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