昨日「踊る大捜査線 the movie 3 ヤツらを解放せよ」、を観た。
出来としては、秀逸だった「容疑者室井慎次」側というよりは、「少林少女」と同類項である。つまり、ひどい。山崎真実のサービスシーンがない分、さらに悪い(無論、小泉今日子のサービスシーンが欲しかった、というわけでは、全くない、全くない。)。
難点をいくつか挙げると、冒頭な長回しの退屈さ(「スネーク・アイズ」などと言わずとも、「有頂天ホテル」などと比べてもひどい)、垂れ流しのキャスト(伊藤淳史など、見せ場が用意できなかった)、意味不明な盛り上げ、不可解なタイミングでのネタバラシ、・・・などなど。小栗旬やギバチャンは例によって好演しているが、こういう駄作で熱演すると、却ってイタイのも世の常である。
今日立ち読みした雑誌では、この映画は大ヒットなのだそうな。私が観た回は大ホールに5人だったので、さすがに口コミで詰まんないって伝わってるんだろうな、口コミは馬鹿に出来ないなーと思ったが、木曜ラストの回だったから、たまたま少なかっただけなのかな。
その雑誌では、監督・製作、と誰か(脚本だったかな)の鼎談が載っていたが、あんな映画作ってよく偉そうに語れるなー。ジョージルーカスが、スター・ウォーズはきっとコケると思って、公開時に(たしか)ハワイに逃避していた、などという謙虚な(小心者の?)話を思い出すよ。
日本人は謙虚だなどという人は、この対比をよく踏まえて国民論を語るべきである、と余計なことまで考えてしまう今日この頃である。
小栗君扮する補佐官の描写(思わせぶりな台詞を吐きつつ、本作では何も起こらず終了)などからすると、このシリーズももう1作くらい作るつもりらしいが、彼(とギバチャン)の名演技を無駄にしないためにも、監督・脚本(と、たぶんプロデューサーも)は、総取っ替えすべきだろう。デスノートの金子修介にでもバトンタッチしてはどうか。(あずみ2もそつなくこなしたし。あ、小栗旬つながりだね。)
結局、小栗君の人気にあやかって、駄作になっても集客を確保しようという製作サイドの思惑/保険付保行為が、今回見事にハマっているわけであるが、人気者の方は、その人気を無駄遣いしないよう、出る作品を選ばないとね。小栗君、「NANA」を振り切った宮崎あおいに学べ!!(「NANA」は駄作じゃないけどね。)
2010年8月21日土曜日
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