今BSでプラネットベービーズという番組をやってて、なんとなく観てました。
デンマーク南部ロラン島の「園舎を持たず・・・森の中で子どもたちが自由に遊ぶ『森の幼稚園』・・・」の紹介。(番組HP[末尾url参照]より)、ナビゲーターは田中律子、コメンテーターは齊藤先生という幼児教育学専門の相模女子大准教授。
と聞けば、世の時流に逆らうイヤミな諸兄(私を含む)は、「自然の中でのびのびと」とか、「自然の恵みに感謝することを学んで」とか、そういうイラッとくる決まり文句満載の馬鹿馬鹿しい番組を想像するところでしょうが、そしてまあそういう面もあったのですが、でもとっても面白い番組でした。
特に興味深かったのは、こんな場面。
幼稚園の子供たちが二人で遊んでいて、一人が頭を殴られて泣き出すのですが、子供がもう一人来て、「あっちへ行こう。」と泣いている子を連れて行く。殴った方も自分が悪いと思っているらしく、なんとなく二人の後をついて行く。殴られた子はだんだん気持ちが落ち着いてきて、泣くのをやめ、殴った子に「もうお前なんか嫌いだ」とかいいつつ木の枝を投げたりしているうちに、なんとなく仲直りする、のですが、その間大人が(諍いには気づいているのに)誰も仲裁しない、そして、(日本と一番違う点は、とコメンテーターも指摘していましたが、)子供がだれも「先生、○○ちゃん泣いちゃったよ」とか「○○ちゃんと××ちゃんがケンカしてるよ」などと、言いつけ(?)に行かない。子供が自分で解決するのです。
わたしは最近、会社における各従業員の主体的行動(意欲の欠如)につき思いを致す機会が多いのですが、デンマーク人(上述のような教育を受けた人々がデンマーク人の一部なのか全体なのかは知らないが、ここではこう言っておこう)は、きっと権威に頼ったり、上の指示を待ったりしていないで、ガンガン自分で仕事を企画して進めて行けるんじゃないかな。
「できる人」っていうのは、子供のころ刷り込まれた日本人気質を意識して排除し、自らの人格をデンマーク人化した人たちのようだ。
番組HP本日(じゃなくて7/29の再放送なのかな?)分は、以下の通り。
http://www.nhk.or.jp/baby/archives/archive100729.html
2010年8月3日火曜日
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