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2010年2月11日木曜日

少林少女と山崎真実

 映画「少林少女」は駄作であると言われている。それは否定できない。ラストがカタルシスを得られない、というのは、まあ好みの問題でしょうが、全体的にストーリー展開に筋が通っていない。脚本家の脚本自体の問題なのか、監督またはプロデューサーの問題なのかはわからないが、とにかく「なんで?」「なんで?」「なんでやねん?」の世界。熱演している俳優陣がかわいそう。
 監督・プロデューサーは「踊る大捜査線」をヒットさせたコンビで、その映画版がクオリティーの割りに大ヒットしたのもよくなかった。どこかにモヤモヤを抱えていた映画ファンが、文句なしにレベルの低い「少林少女」に、ここぞとばかり罵詈雑言を浴びせたのだ。特に「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」は、映画としての質に問題があったというだけでなく、なんというか、映画を馬鹿にした感じがあった。冒頭のいかにも映画的なカット割を直後にずっこけさせる編集、弱者(女性・失業者)に対する容赦のないバッシング(井筒監督はテレビで「リストラされた人を勇気付けるのが映画じゃないのか!」と激怒していた)、強者・組織への温かい視線(例えばこの映画では、いわゆる「官製談合」が、微笑ましく描かれている!)。そして日本映画歴代興行収入1位(実写)・・・。
 いや、「少林少女」の話であった。
 しかし、映画というものは、ストーリー展開だけではない。漫画だってストーリーだけじゃないでしょう?
 そこで山崎真実である。これはwikipediaはじめいろいろなところで書かれている話であるが、この映画の一番の魅力は、柴崎コウが最初にラクロス部に行くシーンだ。グラビアアイドルの山崎真実ちゃんがラクロス部の主将役で出ているのだが、体にピッタリしたaddidasの変な緑色(映画館で観た時はブルーに見えたんだけど、記憶違いかな・・・)のポロシャツ風トレーニングウェアを着た彼女、その胸のポッチが、もろに!
 わざとじゃないと思うんですよね。ブラもしてるし。撮影の時寒かったのかな?ストラップレスブラ(に見えます)は危険なのか?(あれはなんか縦方向の緊張感に欠ける気がする・・・)
 この映画はブルーレイでも出ているが、主要ターゲットは真実ちゃんのファンかも知れない。私の持っているのはDVDですが、DVDのキャスト紹介には、主要キャストではないということらしく、山崎真実ちゃんは出ていない。わかってないなー。この映画は映画秘宝の最低映画にも選ばれているが、これまたわかっていないなー。映画は総合芸術です。何かいいところがあればいいのだ!

「何に対してであれ反対する書物は、いかなるものも重要ではない。何か新しいものに「賛成」する書物だけが大切である。」(ドゥルーズ)

 「新しい」かどうかはわからないですが。

 山崎真実ちゃんはすごく可愛いし、よく雑誌の表紙も飾っていますが、なぜかもう一つブレイクしないですね。グラビアアイドルがステップアップするには、テレビのバラエティー番組で受けるトークができることが必要なようです。昔ナインティーナインの番組に出てましたが、まじめな感じでしたからね。「少林少女」でも、背の小さい柴崎コウが平靴で立っている隣に写ると、スラっとしてすごくきれいなんですがねー。ミスマガジン出身なので、シャベリの方はあまり問われず、写真映りの良さ(実物がたいしたことないという意味ではない)でデビューしたんでしょうね。読者特別賞か。読者投票で選ばれたんですね。
 それから、女優として生きていくとなると、演技力が問われる。「少林少女」でも、彼女のセリフはアテレコのようだ(こういうのって外れていることも多いですが)。
 ここまで書けばわかると思いますが、私は結構ファンです。「少林少女」を映画館で観た時は、彼女が出ているとは知らなかったので驚きました。あまり出番がなくて残念に思ったように記憶しております。ただ、例えば柴崎や江口洋介や岡村隆史を写す時はかなり高い確率で彼女がフレーム内に来るように撮っているから、サブキャラとしては優遇されている方でしょう(どうでもいいが、この気遣いをなぜストーリー展開に生かせないかなあ)。
今後とも、もう一段のブレイク目指して頑張って欲しいと思います。

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